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大洪水の後、肥沃となった地上には様々な生物や怪物が育っていました。中でも、       パルナッソス山に住むピュトーンと呼ばれる大蛇が、人間の脅威となっていました。そのピュトーンを弓矢で退治したのが、若きアポローンです。そのことを得意に思っていた彼は、小さいエロースが弓矢を持っているのを見て言いました。アポローンさん、ボクの矢はあなたの胸にだって刺さるんですよ」 そう言うと、エロースは恋心を燃やす〈黄金の矢〉でアポローンの胸を射抜きました。たちまち、アポローンは初めて見たダプネーへの恋にとらわれてしまいました。アポローンの初恋でアポローンの息吹きがダプネーのうなじにかかりそうになった時、彼女は叫びました。 「お父さま、助けて〜。私を隠して〜でなければ私の姿を変えて下さい。お父さまにもらったこの姿のために、    私はこんな恐ろしい目にあっているのです!」ダプネーの叫びが終わるか終わらないうちに、彼女の手足はこわばり、その胸は樹の皮に包まれました。髪の毛は葉に、腕は枝となり、足は地面にしっかりと根付いていきます。びっくりしたアポローンは、まだその中ではダプネーの身体がふるえている樹を抱きしめ、樹にキスをしようとしました。しかし、樹になったダプネーはそれさえも拒むのでした。アポローンは誓いました。「きみをもう妻にはできない。が、この樹〈月桂樹〉は枯れることのない僕の聖樹にしよう。勝者の冠にしよう!」それに答えるかのように、月桂樹の枝が一瞬ゆれました。

スペシャル 月桂樹石鹸

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